2024 年 4 月までに大災害という予言の背景は? アビギャ・アナンドのインド占星術を占術家視点で考察/宇佐和通・オッティモちゃん
コロナ禍を警告していたと話題の予言者アビギャ・アナンド。彼が発信するインド占星術でのメッセージにはいかなる背景があるのか? インド占星術に詳しい占い師とともに考察する。
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呂布カルマがインドで自己を探求する「人生の旅」、後編はヨーガの聖地リシケシで「解脱」に向き合う。「カルマ」を名に持つラッパーは、人間の業を飲み込んだまま生きていくーー。悟らず、穢れをも受け入れる。生々しい生命がそこにあった。
「カルマ」インタビュー前編はこちら! https://web-mu.jp/column/26775/
目次
オールドデリーで自己のカルマや新たな内面と向き合った呂布カルマ。さらなる自己探求のため、デリーから北へ約280キロ離れたヒマラヤ山脈の麓に位置する町「リシケシ」へとやってきた。
ここはヒンドゥー教の巡礼地が点在し、インド全土のみならず世界各地から解脱(げだつ)を求めたヨーガ修行者が訪れる「聖地」である。町全体がベジタリアンで、レストランにもアルコールは一切ない。しかしインド叙事詩「ラーマーヤナ」にも度々登場する聖なる川のガンガー(ガンジス川)を町の中心に抱えたリシケシは、厳しい現実を抱えたオールドデリーとは違い、ゆったりとした時間の流れと清涼が漂う町であった。
ヒンドゥー教徒にとってリシケシの中心を流れるガンガーは、シヴァ神の体を伝い地上に注がれた川であり、水一滴で穢れが祓われ、沐浴すればすべての罪が清められるという聖なる川、神そのものである。ここでは沐浴する家族や、川辺でヨーガや瞑想に耽る人、ヨギー(修道僧)などの人の姿があったが、なぜか牛もデリーより穏やかに見えるから不思議である。
ここで呂布は早朝のヨーガを体験し、さらに車で2時間ほど〝山登りアドベンチャー“し、雲の上にあるような山村にも到達した。
インドの現実的な生活を見せつけられたオールドデリーと聖地リシケシを比べて、呂布の心境はどう変化したのだろうか。
――オールドデリーから、リシケシに来て……どうでしたか?
オールドデリーは、服がボロボロの子供が路上生活をしていて、自分の子供ぐらいの歳の子もいたし、わかってはいても目に入るだけでやっぱりしんどかったですね。あと、リシケシに来てからも変わらないですけど、不衛生さとか。インド人のそのラフさみたいなのも、やっぱり最初は免疫がなかったので、いちいちくらってました。
――聖地といってもインドらしさはそんなに違いはなかったですね。ヨーガや修行の街、ガンジス川の流れる街としてのリシケシの印象はどうですか?
ガンジス川がでかくてすごいって話にも聞いていましたし、見て確かに雄大だなと思うけど、やっぱりきたねー川だなっていうのが第一印象でした。沐浴する人たちもいるっけど、最初は「えっ? ここに入るの?」って驚きでした。でもガイドさんから話を聞いているうちに段々と神々しいものに見えてきたんです。きれいとか汚いではなく、信仰心で沐浴している。それは聖地だからですよね。街から離れて山奥の村にも行ったんですけど、そこからちらっと見えたガンジスは美しかったです。
――山はかなりアドベンチャーだったと聞きましたが。
かなりアドベンチャーでしたね。3週間前に大雨があったらしくて、四駆で崩れた土砂みたいな中を進むんですけど、途中すれ違ったバイクの連中に「この先は危ない」と注意されてもUターンする道幅もなくて、進むしかなくて。本当に凄かったですね。途中、崩れて滝のようになっているところがあったんですけど、そこがちょっとした観光地になってたんですよ。下からも崩れたところを歩いて登ってくる人もいて。そしてその人たち目当てに屋台も出てるんですけど、すでに土砂崩れに巻き込まれて何個かぶっつぶれてるんです。それでもまた新しい屋台ができてて賑わっている。ほんと、すげーなこいつら、と。たくましすぎるって(笑)。でも、なんかみんなニコニコしてて、土砂の中をすすむ僕たちに、手を振ってきたりするんですよ。なんかそれ見たときに、敵わないなと思いました。
――デリーでは「しかたない」とされていた感覚が、リシケシではポジティブな感じですね。
ポジティブでしたね。たくましいというか、あまり人と比べたりしていない感じで。本当のおおらかさでした。実は乗ってたクルマが寺院の駐車場でスクーターとぶつかって、ブレーキレバーを車で踏んでぶっ壊しちゃったんですよ。持ち主とか周りのやつが10人ぐらい寄ってきて、「壊した!」って騒ぎになって運転手さん連れて行かれちゃって。戻ってきて「大丈夫だったんですか?」って聞いたら、「大丈夫、100ルピー(約180円)払ったから」って(笑)
――おおらかすぎる!
――そうしてたどり着いた山奥の村は、呂布さんにとってどのようなイメージでしたか?
都会とは全く違う暮らしをしていましたが、デリーより全然良かった。空気が綺麗だし、クラクション音がない(笑)。そして、水もすごく綺麗で、ご馳走になったカレーはめちゃくちゃ美味かったです。牛が山ほどクソをしているのは一緒なんですけど、みんなすごく明るくて楽しそうで。デリーよりも良い生活をしているように見えましたね。
――天国みたいな場所ですね。インドに来て超越的な存在とか、宗教感に変化はありました?
それは特に変わりませんでした。でも哲学がありますね。デリーでもリシケシでも、道中でいろいろな神様の話を聞いたんですけど、神話的なエピソードはともかくとして、人生や命や家族や社会について、考え方を提示している。それが現代にもつながっている哲学なんだなと思いました。いい年してインドに行ってかぶれて帰ってくるのを「だせぇ」と思ってましたが、今ではインドの良い部分は持って帰りたいなって思っています。
――インドで過ごしていると、「カルマ」というか自分自身を見つめ直す場面は多くなりますね。
自分を振り返ることになりますね。インド人と自分の差を見ることで自分がどういう部分に弱いかとかよくわかりました。日本はルールとかシステムに頼りすぎていて、インド人の方が人間らしい感じがします。俺らが行き過ぎているのかな。そして、そんな自分をなんか野暮だなって思ったんですよね。俺こっち来たらモテねーなって思いました。まだまだですね(笑)
自分を「まだまだ」という呂布だが、デリーと比べるとずいぶん晴れやかな表情であった。リシケシはヨーガの街であり、欧米からも〝修行〟で滞在に来る人が多い。しかし、そんな観光化された修行ではなく、遠い山村を魅力的と感じたという……。「解脱」を目指してもがく修行と、ひたむきに自然の中で暮らす生活――はたして、「カルマ」にまみれているのはどちらか。もうわからない。
帰路に立ちよったニューデリーは、G20への準備でにぎわう国際都市の顔をしていた。滞在したオールドデリーとは異なり、アグレッシブに変化する、欧米西欧文明でいう発展を感じさせるエリアだった。このギャップ、格差もインドの現実であり、国家として抱えるカルマなのだろう。
旅の前半でインド占星術の鑑定を受けた呂布カルマだが、万全の運気を賞賛されたものの、「リラックスが足りない」という指摘から、開運アイテムとして「ムーンストーン」を勧められていた。そこで、インドでの「人生の旅」の締めくくりに、ムーンストーンを求めて宝石店へ寄ったのだが……、勧められた商品は目が見張るほどの高額であり、さすがの呂布カルマもその場では手が出なかった。いろいろな意味でインドは最後まで手強い。
怒涛のインド旅を終えてもなお、「日本に帰ったら仕事がしたい。仕事が好きだから」と語る呂布。短い間ではあったが、自分の弱い部分と対峙する強さと、ありのままブレずに自分を信じる力には、カルマを抱えたまま自己を探求する人間が持つかっこよさがあった。
旅の途中、ラッパーとして初めて臨んだ収録のことを明かしてくれていた。
実はひどい風邪で声も出ない状態だったが、「なるようになれ」と腹をくくって歌い始めたところ、途端に鼻が通り、喉の痛みも引いた。これをきっかけに自分がラッパーの道に向いていることを確信し、進むべき道を決めたのだという。過去には幾度となく歌詞が現実になる経験をしているという呂布だが、もしかしたらラッパーという表現者を歩むことこそがカルマであり、宿命なのかもしれない。
「ムーンストーンは買えなかったけど、トラを玄関に敷いて、毎日踏んでやりますよ」
トラの形の玄関マットを手土産に、笑いながら空港を後にした呂布カルマ。これからも己の信じる道を進む、人生の旅は終わらないだろう。
この写真集は「人生を旅しよう。」をブランドスローガンに掲げるDUNLOP REFINEDと、己の信じる道を進む、人生の旅人・呂布カルマ氏との出会いにより生まれました。
写真集の閲覧はブランドサイトより → https://sports.dunlop.co.jp/sportscasual/
DUNLOP REFINED公認大使
呂布カルマ(Ryoff Karma)
1983年1月7日生まれ、名古屋市在住。JET CITY PEOPLE代表。ラッパーとして活躍する一方、グラビアディガー、コメンテーターとしても異彩を放つ。公式X(旧Twitter)【@Yakamashiwa】
【PR】DUNLOP REFINED
DUNLOP REFINEDは、“人生を旅しよう。Explore Your Life.”をコンセプトに掲げる、スポーツカジュアルブランドです。
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遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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